退職した人がしばらくして感じる「もやもや」の原因は何なんだろう?の巻

こんにちは、お富(おとみ)です。

 

昨年末に退職して早1ヶ月半。

はじめは、「辞めたー!辞めちゃったー!」「やっほー!!」

という気持ちが大きすぎました。

祝福のケーキもみんなで食べたし。

私の場合は子供との時間をもっと取りたくて退職したため、

「これで子供たちと一緒にもっと過ごせるぞー!」「家事もがんばっちゃうぞー!」

と今までの空いてしまった隙間を埋めるべく、意気込んでもいました。

 

いい天気の時は空を見上げて、「あぁいい天気だなぁ」なんてほっこりできるし。

「みんな今ごろ満員電車で大変だろうなぁ」と部屋でぬくぬくしながら思ったり。

子供を昼に寝かしつけてそのままウトウト・・・なんて夢にまで見た光景ができたり。

まー最初の1ヶ月は小さな幸せを噛みしめる毎日でした。

家事もここぞとばかり大張り切り。数年に一度の大掃除みたいな事態になったり。

 

ただ、それが、なんだか長くは続かない・・・。

まだ1ヶ月半なのに、もうすでにモヤモヤした気持ちが心のどこかに巣くってしまった・・・。

これってみんなそうなんでしょうか?

 

仕事に対する後悔ではない。断じてない。

あのまま働いていたら、それこそ絶対に後悔していた。

何年も悩み続けた結果の退職だ。

なので、仕事に対するモヤモヤではない。

少なくとも私の場合は。

 

子供に対するモヤモヤ?

想定していたより一緒に時間を過ごせていないから?

2歳の子は母親を必要としてくれていて、それこそうんざりするくらい私にべったりな毎日だけれど、5才児と小学生の2人はだんだんと友達と遊ぶほうが楽しい様子。

朝早くから幼稚園や学校に出掛け、帰ってきて少し話をしたら、すぐ友達がピンポーンと遊びに来たり、友達の家に遊びに行ったり。夕方帰ってきたら、好きな本を読んだり宿題したりのそれぞれの自由時間。そのまま夕ご飯、お風呂、寝る準備、とバタバタ。

よく考えたら、幼稚園児と小学生については、一緒にのんびり話せる時間は、①朝ごはんのとき、②帰宅後におやつ食べているとき(ただし場合によりこれも友達が加わったり)、③夕ごはんのとき、④お風呂に入っているとき、・・・うむ、意外と少ないぞ。

平日は別に母親と一緒にさぁトランプ!とか、別にしないし、こちらもご飯の用意や洗い物、お風呂の用意に仕上げ磨き・・・と何かと忙しい。

あれ?思ってたより平日の子供との「のんびり遊ぶ時間」って、子供の方が忙しくてそんな時間が捻出できてないぞ?

忙しくてもまとわりついてくれるのは2才児のみ。

子供ともっと触れ合う予定だったのにー。

そのためにわざわざ母ちゃん仕事辞めたのにー。

なんて心のどこかで思ってしまっているのだろうか?

でも2才児を保育園に預けずに、ずっと一緒にいられる時間が作れているだけでもいいのではないか?

じゃーモヤモヤの原因はここではないのか?

 

次なるは・・・、夫に対するモヤモヤ?

家事のレベルや、子供の些細な変化への対応レベルは上がったのに、それに対するお褒めの言葉や労いの言葉がないことへのモヤモヤ?

んー違うなー。

別に夫に褒められたくてしていることではなく、自分の自己満足のためだもんな。

むしろ今までは「お互い仕事おつかれさんだな」と思っていたのが、

「一人だけ社会に出て働いて稼いできてくれて本当にありがとう」と思う。

私が辞めてしまった以上、これからよっぽどのことがない限りは働かざるを得ないという立場に立たせてしまったこと、これはモヤモヤではなく、素直にありがとうと思う。

 

やはり、私のモヤモヤは、社会に出ずに稼ぎがなくなったことに対するモヤモヤかもしれない。

今までは、きちんと社会に貢献している、という大きな自負があったし、

夫と同じレベルで稼いでいる、というプライドもあった。

それが急にぶしゅーんとなくなって、ただのぶら下がりみたいに感じているのかもしれない。

ママ友が、「主婦は稼ぎはないかもしれないし、のんびり過ごしているように見えるかもしれないけど、必要な存在。子供に何かあった時のために「待機する人間」というのは必要。」って言ってた。

これには納得したし、共働きの時は「待機の人間」がいなくて大変だった時が何度あったことか。子供が3人いればなおさらこれは必要と感じる。

「夫婦は運命共同体。夫が稼いでくれて、それをうまくやりくりするのもまた大切。2人で稼いでバンバン使う、という方法も、1人が稼いで1人が支出を最低限にするために出納番をする、という方法も、どちらも正しいと思う。」とも言ってた。

これも納得した。共働きのときは、一体いくら使ったのか何も把握せずに過ごしてた。今は主婦がいることによって支出ってこんなに抑えられるんだなーと元銀行マンとしては家計の収支を見て感心する。

だから主婦は肯定している。

しているのだけれど・・・。

やはり世間は「主婦なんて」という目が少なからずあるように感じて、それを考えてモヤモヤしてしまうのか?

子供がお昼寝している間も家の中で家事しかすることのない、この「社会に貢献してませんよ」の代表みたいな時間にモヤモヤしてしまうのか?

一体何なんだろう。

 

退職して良かったのか?

あれだけ考えた末の決断。

良かったに決まっている。

辞めていなかったら今も別のモヤモヤに苦しんでいたはず。

でも、やっぱり心のどこかで何かモヤモヤしている。

その原因が分かればもっと輝くのだろうか?

暮らしが変わると少し不安になる、そういう類の些細なモヤモヤなんだろうか?

 

書き綴ってみたものの、やっぱりモヤモヤの原因が分からない。

 

でも退職する前より、退職した今のほうが断然いい。

それだけは確かなので、

やっぱり退職して良かったんだろう。

幸せなんだろう。

 

もう少し時間が経ってもまだモヤモヤしていたら見つめ直してみよう。